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漫画雑誌の中で『美少女コミック』というジャンルがありました。
創刊後5年ほど、はそのジャンルで戦っていた『フラミンゴ』というアダルト漫画雑誌があったのを覚えていますか?

もろもろの事情の中、B5判美少女コミックからA5判ハードコア路線に変更し、その直後編集長が退社。
当時『お尻倶楽部』を制作していた私が、この雑誌を兼任することになりました。
初めての漫画編集でした。
実写系の編集とは違い、漫画家さんとの共同作業になります。
右も左もわからない私がほんとうにお金を出してくれる読者さんの満足するものを作れるの?
当時の気持ちは巻末で書いていたロング編集後記(こんな言葉があるのか?)に顕著にでています。

小さい文字が1ページぎっちりつまったこの後記、とにかく書くことがなくて早い段階から
自身の性嗜好の吐露の場になってしまっていました。
それによって、多分ですが、マニアの方から共感を得て、
そしてどんどん本誌がマニアックになっていったのだと思っています。
個人ブログを立ち上げた今、私のことを知ってもらうためにあえてこの後記を再掲載していこうかと……。
まあ、こんな奴だと、引かずにお読みくださいませ。


1994 11
掲載作家
にしまきとおる
香愁
るもいじゅん
時野実
しのざき嶺
海野やよい
富秋悠
町野変丸
童門冬児


新・愛之傳言板 第一回


 ある日、松山明※1総元締めと一緒に帰途についたとき、総元締めはいきなり「桑原※2がなぁ辞めるって話があってさぁ、どうしよっか」と言いました。(どっひゃぁぁ~)と突然の言葉に内心とても驚いたのですが、喜怒哀楽の「楽」しか表現力のない私は、その驚きをうまく言い表すことができずに「あっ、そうなんすかぁ」なんて、ヘラヘラしながらすっとぼけた言い方をしてしまったように記憶します。長く私の隣の席で、マシンガンのようにシャープなダジャレを言い放っていた桑原がねぇ……。もともとマンガが大好きな私のフラミンゴ継投はまったく気にならないのですが、それよりも何よりも、我が家の枕詞になっている「桑原の日々の言動」が無くなってしまうのは、切実な問題だぁ。ううぅ、夫婦の危機じゃぁ。誰かどうにかしてくれぃ。
※1言わずと知れた三和出版の名物専務。現在は定年退職しております。※2フラミンゴ創刊編集長
 まあ、とにもかくにも桑原の創刊から通巻65号までの5年半のフラミンゴ人生を尊び、気の休まらないこれからのフリーの生活にエールを送りましょう。いやいや、ほんとうにご苦労さまでした。と言ったところで、桑原にはすぐにフリーのお仕事を差し上げました。
「あのね、題材はフェチ本。フードファイトもの。本は、『アズロ※3』で売ってるからね。見開き2ページ、レイアウト込みで締め切りは明後日だよぉん。ねぇねぇ、嬉しい? 嬉しい?……」
 しばし呆然とする桑原鶴亀。
 「お前ってほんとイイ奴だよ」と吐き捨てるように呟くと、ボンデージショップ『アズロ』に走り去りました。フリーになって逞しさを増した桑原の後ろ姿に「本の代金は立て替えといてね」と支援の言葉をかけたのは言うまでもありません。ああ、なんて私ってば、友人思いの優しい奴なんだろう。
 とかなんとか言っても、私とて今月は、原稿書きやらレイアウトやら撮影やらでワーカホリック状態。毎日朝から晩まで(朝から朝までかな)スケジュールが詰まっています。頭の中はわやくちゃになり、今自分が何をしていいのか、何をしているのかがわからない。わからないから、とりあえずこの傳言板の文字を埋めています。さてさて、この先どうなるのでしょう? なんて書いている目の前では、本誌と同じ日に発売する『おもらし倶楽部』(本邦初のおもらし高級誌。とっても厚い)を編集している新人くん※4 がただヘラヘラと笑っております。2週間の会社泊まりの成果は、着実に新人くんを崩壊させたようです。きっと今なら後ろから鞭を打っても微笑んでくれるはず……。
※3当時流行っていたボンデージショップです。※4今や三和出版の重鎮となった丘崎太郎さんです。立派になりましたね。
 今月の巻頭、にしまきとおる先生の3ヶ月ぶりの登場はいかがでしたでしょうか? 前回発表した独特の淡いタッチ、キュートな女の子の排泄に心をときめかせた方も多いと思います。今回は排泄ではありませんでしたが、とっても可愛らしい女の子を描いてもらいました。
 そして、お待ちかね。るもいじゅん先生の初登場。高水準の作品です。読者さんにもきっと満足してもらえたと自負しております。先生には継続して本誌に新たなる意欲作を発表していってもらいたいと願っております。今度は野外露出もの、羞恥に火照る美少女の物語を見たいなぁとダダをこねますので、るもい先生、どうかよろしくお願いいたします。
 来月号では、他誌で大活躍中のしろみかずひさ先生が初登場します。汁ものに強いしろみ先生の独特のタッチで渾身の美少女調教が繰り広げられる予定です。乞うご期待。
 また今月発売の夏生TOM先生の単行本『プリティ☆ボム!』に続き、北御牧慶先生の『艶熟の海』が発売されます。『巨乳』を描かせたら他の追随を許さない北御牧先生の魅力をめいっぱい詰め込んだ刺激溢れる作品群を一冊にまとめました。どうかご期待くださいね。
 さてさて、そんなこんなで、桑原からその伝統まで受け継いだかのように、キュウキュウいいながら編集作業に勤しむ毎日です。今日はそういえば印刷やさんに指定された限買う締め切りの次の日。この傳言板とてとっくに版下を渡していないといけないはず……。それに未だにアップされていない原稿も数点あるしぃ。さてさて……、今月のフラミンゴ、いったい発売日に店頭にならぶのでしょうか。ああ、綱渡りの人生。
 あっ、そうそう。『ふらみんぐたうん』※5の朋子ちゃんと和美ちゃんからの伝言。
「投稿が少なくて2ページに減らされちゃって悲しいよぉ」と泣いておりました。「もっともっと楽しいイラストやお便りをお待ちしております。お礼は私たちが編集部まで行って、根こそぎ辺りの物をプレゼントしちゃいますので、よろしくお願いいたしまぁす。他にも私たちの○○や××とかで、ね」とのことです。このコーナーは読者からのお手紙が命です。どしどしお手紙をヘルプです。どうぞよろしくお願いいたします。
※5女の子ふたりにまかせていた読者ページ


まあ1ページとはいえ、打ち込むのもいやになるほどの文字量。よくこんなに毎月書いていたなと、思ってしまいます。
最初は近況的なお話が多いのですが、飽きずに続きもアップしていきますので、よろしくお願いいたします。
Mitsuru Tohmoto
Posted byMitsuru Tohmoto

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